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7月17日にマレーシア旅客機がウクライナ東部上空で墜落したというニュースがありました。米当局は、ミサイルによる撃墜ではないかという見方を示しています。
この事から、ウクライナ政府は親ロシア派が起こしたテロだと断定をしているようですが、親ロシアは否定をしています。原因がまだ究明されておらず、アメリカのオバマ大統領も原因究明への支持を示している状態です。
円は、世界でも信頼の高い通貨です。元々はロシアとウクライナの問題なのですが、アメリカと欧州も関わっており、極端に言ってしまえば世界を巻きこんだ問題になっています。
今回のニュースで、ドルやユーロのリスク回避として、安全な円が買われる動きが強まりました。そのため円高になり、ドル円相場も101.088円まで安値を付け、101円を割りそうになる場面もありました。
今、日本の景気は決して良いとは言えない状況です。アベノミクスなど、日本政府は景気回復への政策を行っていますが、景気が良くなったのは一部の人のみであったり、効果は一時的であったりと、目に見えるほどの景気回復はしていません。
それなのに、なぜ景気がよくない日本の通貨がリスク回避で買われるのか。
リスク回避の円買いが起こる理由としては、上記でも書きました信頼度の高い通貨だからという理由と、「円キャリートレード」があります。
まず、信頼度の高い理由としては、日本は経済大国です。車や電化製品などの質は世界でも信頼されており、一時よりは輸出量が減ったとは言え、まだまだ世界のトップクラスの技術を持っています。
ドル、ユーロに並んで、円は流動性の高い通貨で、また輸出しているものが車や電化製品などが多く農作物のように天候に左右されないという事でも、比較的安定しているという見方をされています。
もうひとつは、「円キャリートレード」です。円キャリートレードとは、投資家が金利の低い「円」を利用して新興国で金(GOLD)の取引や、円を介して更にアメリカなどの日本よりも金利の高いドルで預金をし運用します。
こうした円を利用して、更に他のものに投資をする方法を総称して「円キャリートレード」と言います。
なので、アメリカの景気の先行きに不安が起きると、円買いが起きるというよりは、円キャリートレードを辞めて「円を買い戻す」という事が起きます。これが、円が買われる理由です。
現在はアメリカは、ロシアとのウクライナ問題や、間接的に関わっているイスラエルの問題など、様々な不安要素があります。数ヶ月前には、アメリカ国債が数兆円市場に流れたりと、アメリカの経済状況も不安定な状況にあるため、円買いが起こりやすい傾向にあります。
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そもそもは、ウクライナの暴動による政権交代で、ウクライナの一部であるクリミアが独立を宣言した事で起こった問題です。
元々、ウクライナはソ連の一部で、ソ連時代にウクライナにロシア人が多く移民しました。ロシアに近い東部にはロシア人が多く、西部にはウクライナ人が多いという状況で、ソ連が崩壊しても国内では隔たりがまだある状況でした。
今までは親ロシア派が政権を握っていましたが、西部のウクライナ人はそんな政府に不満があったため、今回の暴動が起き、政権が親ロシア派からウクライナ派に渡ったという経緯があります。そこで、親ロシア派の多いクリミアが独立宣言し、ロシアと併合するという話しが浮上しました。
なぜアメリカやヨーロッパが関係しているのか?
アメリカは、ロシアとクリミアの併合に猛反対をしています。そもそも、ウクライナの西部側の人間は欧州入りしたい、東部側の人間はロシアと併合したいと、国の中でも意見が大きく対立していました。
ウクライナには天然ガスが資源としてあり、ロシアはウクライナを経由してヨーロッパにガスを売っていました。今回、ウクライナが欧州入りする話が出てきて、欧州はロシアを介さないで天然ガスを取引できるという事で、ぜひとも欧州入りをしてもらいたい。
以上のことで、欧州が関わっており、アメリカはクリミアがロシアに併合される事を軍事的な問題で避けたいという事で、関わっています。
ウクライナ国内でも意見が二極されているので、非情に問題解決が難しいと思います。また、アメリカや欧州が絡んでいるので、更にややこしいですね。