このサイトの記事ではアフィリエイト広告を掲載しています。
FX初心者は「自分の値頃感」で取引した結果、失敗するケースが多い。
例えば、今の相場が1ドル85円とする。でも実際のところ85円が安いか高いかなんてわからない。わからないのは基準がないためである。
あなたは、毎日米ドル/円の価格を追って1週間が経った。
価格を追い続けて1週間が経った今、相場は1ドル87円になった。そこであなたは、「高いなー」と感じて、「今は買いはやめておこう。」と思う。
87円が高いか安いかわからないはずがいつの間にか85円を基準に今の価格の価値を決めて取引するようになる。これが「自分の値頃感」である。
上昇相場で買いポジションを持っている時に、利食いのタイミングを逃して暴落してしまった。本来は損切り(負けを確定して決済)するべきなのだが、今まで保有してたポジションよりもお得なセール価格になったと錯覚してナンピン(買い増し)してしまう。
「だってこれだけ下げたら次は上がるでしょ!?」と、何となく思ってしまうのが人間。しかし、このように考えるのは、今までロング(買いポジション)を保有していた自分だけなのである。
上昇トレンドと予測した状態で価格が下がれば、凄く円高に思えてしまう。このようにポジションを保有している時は、価格のレンジに縛られがちになるので注意が必要である。
FXを始めてから1ヵ月が経った。この1ヵ月の間は85円台をフラフラしているという相場観が身についた。その結果、相場の流れは下降トレンドだが、84円で買いポジションを持つ。84円台をフラフラした後、相場は83円台に下落する。しかし、85円台をフラフラしている相場観が染みついているので、「そのうち85円に戻るだろう」と考える。
このように考えた瞬間にフラグが立つ。マイナスのポジションを持ち続け、塩漬け。そのあとさらに落ちて強制ロスカットになるというのがお決まりのシナリオである。わかりやすい負けパターンといえる。
「そろそろ上がりそう、下がりそう」って感覚は、自分が思っているというより、思わされていると理解する。自分が「上がりそう、下がりそう」って思ったってことは、みんなも思ってる可能性が高くて、それは相場のプロや大口のトレーダーに操られている可能性がある。
毎日トレードしていれば値頃感を持つのは当たり前のこと。ただし、エントリーする前にその予想に根拠を持ったほうが良い。予想をより正確にするための方法として、板情報を使うことをおすすめしたい。
板情報を使えば、みんながいくらに指値・逆指値注文を入れているか割合を確認できる。(FXの板情報は提供されていないFX会社が多い。板情報は見れてもその会社を使ってる人のみの情報になる。)
「レートが○○まで上がったら、これだけの注文が約定するから、さらに○○までレートが上がる」など、エントリーポイントに根拠を持つことができる。以下の記事で板情報の見方を解説している。
利益確定注文も損切り注文も新規注文もすべては板情報に答えがある
値頃感で取引しないことだけでなく、損切りも確実にやることで、無駄な損失を避けることができる。
どんなプロでも損失を確定させるポジションはある。絶対負けることがある。誤ったエントリーは必ずある。でもその時、玄人ならポジションを塩漬けにはしない。たくさんのポジションを管理するが、どのポジションもいかに損失を最低限に抑えるかが大事。
相場を読み間違えてエントリーした含み損のポジションを、マイナス100pipsで損切りするのと、マイナス10pipsで損切りするのでは、どちらがすごいか。
答えは後者(マイナス10pisp)に決まっている。たったマイナス10pipsで損切りを確定させる判断力はとてもすごいことである。
「もう少ししたらプラスに転じるかもしれない」と考えないからである。「なんだかんだ下がっても85円まで回復してたし、今回も戻るだろう」なんてことは絶対に考えてはいけない。
FXは感情が混入した時点で正しい判断はできない。システマチックに取引しなければならない。プラス20pipsで利益確定。マイナス10pipsで損切り。というように、ルールを決めてルールを守る。初心者は相場予測を頑張るより、ルールを守ることを頑張るべき。
簡単にルールを守る方法としては、エントリーする時に、利益確定注文と損切り注文を同時に入れること。だいたいどこのFX会社も新規注文と同時に決済注文はできる。できないなら、そのFX会社のツールは使うべきではない。トレーダーにリスク背負わせすぎである。
OCO注文は、指値注文と逆指値注文を同時に出し、先に成立した注文が約定されると、もう一方の注文がキャンセルになる注文機能。これを決済注文に使うとプラス10pipsになるレートを利益確定として注文し、マイナス20pipsになるレートを損切り注文としていれておく。
都度、レートを計算して注文するのが億劫という場合は、ヒロセ通商を利用するほうが向いている。ヒロセ通商の注文は、レートに影響せずpipsを指定すれば良い。